2026.06.27
在宅のケアマネジャーとは?施設との違いと面白さ
在宅のケアマネジャーとは?
施設との違いと面白さ
施設で資格を取ったあなたへ。
「このまま」でも「施設ケアマネ」でもない、第3の道。
ケアマネの資格、せっかく取ったのに「このまま施設で働くか、施設ケアマネになるか」――その2択だけで決めていませんか?実は、もう一つ大きな選択肢があります。
施設で働きながらケアマネジャー(介護支援専門員)を目指すのは、本当に大変なこと。日々の介護をこなしながら勉強を続けてきたあなたの努力は、まず素直にすごいことです。ただ、資格取得後は「資格を持ったまま今の仕事を続ける」か「施設ケアマネになる」かを選ぶ方が多いのも事実。でも、ケアマネが活躍できる場所は、施設の中だけではありません。利用者さんが自分の家で暮らし続けることを支える、在宅(居宅)のケアマネジャーという道があります。
📋 目次
1. そもそもケアマネになるには?
すでにご存じの方も多いと思いますが、改めて整理します。ケアマネジャー(介護支援専門員)になるには、各都道府県が実施する「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格する必要があります。
受験資格
次のいずれかを満たすことが条件です。
- 介護福祉士・看護師・社会福祉士・理学療法士などの法定資格を持ち、その業務に通算5年以上、かつ900日以上従事していること
- または、生活相談員・支援相談員・相談支援専門員などとして、相談援助業務に通算5年以上、かつ900日以上従事していること
施設で介護福祉士として現場を支えてきた方なら、この実務経験を積み上げてきたことになります。
試験から登録までの流れ
試験は年1回。2026年度(第29回)は2026年10月11日(日)に実施予定です。合格後は介護支援専門員実務研修(講義・演習に加え実習、合計15日程度)を修了し、登録を経て「介護支援専門員証」の交付を受けると、晴れてケアマネとして働けます。
現在、国(厚生労働省)では、受験に必要な実務経験を5年から3年に短縮する方向で見直しが検討されています。まだ確定ではありませんが、ケアマネを目指す人にとっては追い風になりそうな動きです。
2. 施設ケアマネと在宅ケアマネ、何が違う?
同じ「ケアマネ」でも、施設で働くか在宅で働くかで、仕事の中身も働き方もずいぶん変わります。
| 観点 | 施設ケアマネ | 在宅(居宅)ケアマネ |
|---|---|---|
| 対象になる人 | 施設の入所者 | 自宅で暮らす利用者 |
| 担当する人数 | 入所者100名に1人が配置の目安(多くを広く担当) | 概ね35件前後(一人ひとりに深く関わる) |
| ケアプランの範囲 | 施設内のサービス(食事・入浴・リハ・レク等)で完結 | 訪問看護・訪問介護・福祉用具など、外部のサービスを組み合わせて設計 |
| 主な連携相手 | 同じ施設内のスタッフ | 主治医・訪問看護・ヘルパー・行政・地域包括など多職種・多事業所 |
| 働き方 | 施設内での勤務が中心 | 利用者宅・役所・地域包括などへ出向く(フットワーク重視) |
ざっくり言うと、施設ケアマネは「施設という1つの舞台の中」で多くの入所者を支える仕事。在宅ケアマネは「街全体を舞台に」、一人ひとりの暮らしを、外部の力も借りながら組み立てていく仕事です。
3. 在宅ケアマネならではの面白さ
ここが一番お伝えしたいところです。在宅ケアマネには、施設の中だけでは味わいにくい面白さがあります。
① 「暮らしまるごと」をデザインできる
在宅では、施設という決まった枠がありません。その人の家・家族・生活習慣・地域まで含めて、まるごと見ながらプランを考えます。「お風呂が好きだから入浴サービスを」「庭いじりを続けたいから動ける体を保とう」――正解が一つではないからこそ、あなたの発想で、その人らしい暮らしを描ける面白さがあります。
② 多職種チームの「司令塔」になれる
主治医、訪問看護師、ヘルパー、リハビリ職、福祉用具の担当者……。在宅を支える専門職はバラバラに動いています。それを一つのチームにまとめる指揮者が、在宅ケアマネです。あなたのコーディネート次第で、利用者さんの生活が目に見えて変わっていく。この手応えは格別です。
③ 一人ひとりに、深く長く伴走できる
担当する人数が絞られる分、一人の利用者さんと長く、深く関われます。退院直後の不安な時期から、状態が安定し、ときにはご自宅での看取りまで。「最期まで住み慣れた家で過ごしたい」という願いに寄り添えるのは、在宅ケアマネだからこその尊い役割です。
④ ケアマネとしての総合力が一気に伸びる
制度・医療・地域資源と、扱う知識の幅がとても広いのが在宅の世界。最初は大変ですが、その分ケアマネとしての地力がぐんぐん育ちます。「どこに出ても通用するケアマネになりたい」という方には、最高の環境です。
4. アイランドケアでなら、在宅をチームで支えられる
「在宅は面白そう。でも、一人で抱え込まないか不安……」そう感じた方もいるかもしれません。実際、在宅ケアマネは”一人職場”になりやすく、孤立しがちだと言われることもあります。
その点、アイランドケアには心強い環境があります。訪問看護(レスピケアナース)と訪問介護(ホームヘルプ卵)を自社で運営しており、在宅を支える多職種が同じ会社の仲間としてすぐ近くにいます。
- 医療面で迷ったら、社内の訪問看護師にすぐ相談できる
- ヘルパーの動きも社内で把握でき、連携がスムーズ
- ケアマネが一人で抱え込まず、チームで利用者さんを支えられる
「在宅に挑戦してみたいけれど、いきなり一人は心細い」という方こそ、チームで在宅を支えるアイランドケアの環境が合うはずです。
5. まとめ:あなたの資格を、もっと自由に活かす
苦労して取ったケアマネの資格。その活かし方は、「今のまま」か「施設ケアマネ」かの2択だけではありません。
- ケアマネになるには、実務経験を積んで試験に合格し、実務研修を修了する
- 施設ケアマネは施設の中で、在宅ケアマネは街全体を舞台に働く
- 在宅には、「暮らしまるごとをデザインする」「多職種の司令塔になる」「一人ひとりに深く伴走する」という独自の面白さがある
もし少しでも「在宅、面白そう」と感じたら、それはあなたの可能性が広がるサインかもしれません。
出典・参考資料
・一般社団法人 全国福祉協会(ACPA)「ケアマネジャーの受験資格とは?」
・介護ニュースJoint「ケアマネの資格取得要件を緩和 厚労省方針」
・東京都福祉局「令和8年度 介護支援専門員実務研修受講試験」
・ケア人材バンク/ジョブメドレー「居宅ケアマネと施設ケアマネの違い」
※受験資格・試験日程・制度改正の動向は変更される場合があります。最新情報は各都道府県の試験実施機関でご確認ください。