2026.07.21

PT・OTも訪問看護ステーションで働けますか?

教えて!訪問看護のギモン

「訪問看護」と聞くと、看護師の仕事というイメージが強いかもしれません。では、理学療法士(PT)・作業療法士(OT)は訪問看護ステーションで働けるのでしょうか。結論からお伝えすると、答えは「はい」。制度上きちんと位置づけられており、実際の現場でもPT・OTが担う役割は年々大きくなっています。この記事では、制度の根拠と、レスピケアナースで働くPT・上田佳苗さんの声をあわせてご紹介します。

1. 制度上、PT・OTは「看護師等」の一員

厚生労働省令「指定訪問看護の事業の人員及び運営に関する基準」では、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士は”看護師等”の一員として明記されており、事業所の実情に応じて配置できるとされています。看護職員(保健師・助産師・看護師・准看護師)が常勤換算2.5人以上必須とされているのに対し、PT・OT等は人数の定めがない「適当数」という扱いです。つまり必須配置ではないものの、制度上しっかり認められた立場としてリハビリの専門性を発揮できます。

ポイント:開設者・管理者になるには原則、常勤の保健師・看護師の資格が必要です(やむを得ない理由がある場合を除く)。「管理者になる」ことと「訪問リハビリのスタッフとして働く」ことは別の話、という点は押さえておきたいポイントです。

2. 現場でのPT・OTの活躍は年々増加

厚労省老健局の資料(社会保障審議会介護給付費分科会 第220回資料3、2023年7月)によると、訪問看護ステーションにおけるリハビリ専門職(PT・OT等)による訪問は、令和3年度時点で要介護の訪問全体の32.7%、要支援では47.1%を占め、いずれも年々増加しています。

項目 令和3年度データ
要介護の訪問に占めるPT・OT等の割合 32.7%
要支援の訪問に占めるPT・OT等の割合 47.1%
1事業所あたり平均従事者数 8.0人
うち看護職員 5.6人

残りの多くをPT・OT等が占める計算です。訪問看護の現場で、PT・OTの存在感は決して小さくありません。

3. 現場の声:レスピケアナース・上田佳苗さん(理学療法士)

実際にレスピケアナースで働く上田佳苗さん(PT)に話を聞きました。

上田佳苗さん(理学療法士/レスピケアナース)

より、一対一での時間を大切にできる。住み慣れた環境で、その人らしい生活を続けることができるようサポートできる。

人工呼吸器のことは全くというほど知識がなかったが、みるポイント等を教えてもらい、変化にも気付けるようになった。何かいつもと違うというサインがあれば、すぐに電話で看護師に相談できるシステムになっているので、医療依存度の高い方への訪問も心強い。

曜日によって始業・終業時間が異なるので慣れるまでは大変だったが、今は遅く終わる日は始業も少し遅らせてもらったりしながら、上手く働けている。学校行事の際などは中抜けさせてもらったりと、子育てしやすい環境。

その人らしい人生を送れるよう、利用者や家族、他職種と一緒に考えていける人。リハビリの仕事が好きなら、できると思います!

まとめ:訪問看護はPT・OTにとって選択肢になる仕事

PT・OTは制度上、訪問看護ステーションの正規スタッフとして活躍できます。現場でのニーズも年々高まっており、看護師との連携体制があるからこそ、医療依存度の高い利用者様への訪問にも安心して臨めます。「訪問看護でリハビリの専門性を活かしたい」という方にとって、確かな選択肢のひとつです。

レスピケアナースでは、訪問リハビリ職(PT・OT)の正社員を募集しています。

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出典・参考資料
・厚生労働省令「指定訪問看護の事業の人員及び運営に関する基準」(平成12年3月31日厚生省令第80号)第二条・第三条
https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=84aa0500&dataType=0&pageNo=1
・厚生労働省老健局「訪問看護」社会保障審議会介護給付費分科会(第220回)資料3(令和5年7月24日)
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001123919.pdf
・取材:上田佳苗さん(レスピケアナース・理学療法士/2026年7月10日、LINE WORKS経由で回答取得・掲載前に本人確認予定)