2026.06.16

災害時の備えとスタッフの安心を守るために。レスピケアナース、エアドッグを導入しました

「もしもの日にも、清潔な空気と衛生備品をスタッフに届けられるステーションでありたい」

訪問看護ステーションは、スタッフが一日に何度も立ち寄る「現場の拠点」です。利用者宅を回ってきたスタッフが一息つき、記録をつけ、次の訪問に備えるための場所——その空気の質が、スタッフの安心にも、備品の衛生にも直結します。

このたびレスピケアナースは、世界最高水準の空気清浄技術「エアドッグ(Airdog)」をステーションに導入しました。導入の背景にある2つの目的と、エアドッグを選んだ理由をお伝えします。

📋 目次

  1. なぜ今、ステーションの空気が重要なのか
  2. 目的①:災害時に備え、衛生備品を清潔に守る
  3. 目的②:立ち寄るスタッフに、安心できる空間を
  4. エアドッグとは?その技術が選ばれる理由
  5. 数字で見る:99.9%除去率の根拠
  6. ランニングコスト「ほぼゼロ」の仕組み
  7. まとめ

1. なぜ今、ステーションの空気が重要なのか

訪問看護のスタッフは、毎日複数の利用者宅を行き来します。ご利用者の多くは高齢者や基礎疾患をお持ちの方々であり、感染症の重症化リスクが高い状況です。

「感染を持ち込まない・持ち出さない」は訪問看護の大原則ですが、もう一つ見落とされがちなのがステーション自体の衛生環境です。スタッフが集まり、記録し、備品を管理するこの場所の空気の質が、ケアの質と直結しています。

特に、大規模災害や感染症流行のような非常時には、平時以上にステーションの衛生管理が問われます。

2. 目的①:災害時に備え、衛生備品を清潔に守る

レスピケアナースが最初に意識したのは、BCP(業務継続計画)の観点です。

大規模な地震や水害、感染症の大流行が起きたとき、通常の物流は止まります。マスク・手袋・消毒液などの衛生備品は、いつ補充されるか分からない。だからこそ、手元にある備品を「最良の状態で保管できる環境」が求められます。

空気中のウイルス・細菌・ほこりは、備品の保管棚にも影響を与えます。エアドッグは常時稼働することでステーション内の空気を継続的に清潔に保ちます。フィルター交換不要で水洗いだけで性能が回復するという設計は、物資が制限される災害時でも維持できるという意味で、BCP観点からも合理的な選択でした。

3. 目的②:立ち寄るスタッフに、安心できる空間を

訪問看護師は「動き続ける仕事」です。ご利用者宅から次のご利用者宅へ、またステーションに戻り、また出かける——その合間に立ち寄るステーションが、どれだけ安心できる場所であるかは、スタッフのコンディションに大きく影響します。

「ここに帰ってきたら、清潔な空気の中で一息つける」という感覚は、スタッフの精神的・身体的な健康を支える土台です。目に見えない空気の清潔さであっても、それを本気で整備しようとする姿勢は、スタッフへの本気のメッセージでもあります。

💡 ポイント

複数の利用者宅を回ったスタッフが集まる場所の空気を清潔に保つことは、ステーション全体での感染連鎖を防ぐうえでも重要です。

4. エアドッグとは?その技術が選ばれる理由

エアドッグは、米国シリコンバレーで開発された空気清浄機です。一般的な機種が「HEPAフィルター(繊維で粒子を網目状に捕まえる)」を使うのに対し、エアドッグはTPA(Twin Pole Active)フィルターという独自技術を採用しています。

電磁力で「捕まえながら殺す」

空気を吸い込むと、内部の高電圧(10〜20kV)ワイヤーを通過します。ウイルスや細菌はここでプラスに帯電させられ、反対の極性を持つ集塵フィルター(タワープレート)に磁石のように吸着されます。さらに高電圧環境そのものが、捕集された微生物を不活化(死滅)させます。

「捕まえるだけ」で生きたままフィルターに残る従来機と違い、エアドッグは捕集と不活化を同時に行います。

比較項目 エアドッグ(TPA) 一般的な空気清浄機(HEPA)
最小除去粒径 0.0146μm(ウイルスの約1/6) 0.3μm
不活化機能 あり(高電圧で死滅) なし
経年での性能変化 ほぼ変わらない 目詰まりで低下
メンテナンス 水洗いで繰り返し使用可 フィルター定期交換が必要

5. 数字で見る:99.9%除去率の根拠

エアドッグの性能は、国内外の第三者機関の実証データが裏付けています。

99.9%以上新型コロナウイルス(類似ウイルス)除去率 99.87%インフルエンザウイルス除去率 0.2%タバコ440本後の性能低下率

いずれも日本電機工業会規格(JEM1467)に基づく25m²の試験空間での数値であり、実際の使用環境に近い条件での結果です。

6. ランニングコスト「ほぼゼロ」の仕組み

フィルター交換費用:0円

エアドッグの集塵フィルターは水洗いして繰り返し使用できます。一般的な空気清浄機では5年間の運用でフィルター代が累計30万円を超えるケースもありますが、エアドッグはその費用が原則かかりません。災害時でも洗えば使い続けられるという点は、BCP観点でも重要なメリットです。

電気代も低水準

X5Dモデルの弱運転(L1モード)の消費電力は15W、1日あたりの電気代は約9.7円。初期投資は一般家電より高めですが、長期的なライフサイクルコスト(LCC)で見れば経済合理性の高い選択です。

📌 まとめ

レスピケアナースがエアドッグを導入した理由は2つです。災害時に備えて衛生備品を清潔に保つこと、そして毎日立ち寄るスタッフに安心できる空間を提供すること

エアドッグのTPA技術は0.0146μmの超微細粒子まで除去でき、ウイルスを99.9%以上除去しながら不活化します。フィルター交換が不要で維持しやすく、どんな状況下でも清潔な空気を届け続けられる——そのような設備を整えることが、スタッフへの本気の投資だと私たちは考えています。

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参考資料
・エアドッグにおける感染症対策の技術的妥当性と経済的合理性:2025-2026年度の公的支援を含む統合的調査報告書(2026年5月)
・日本電機工業会規格(JEM1467)