2026.06.24

「レベル4大雨危険警報」って何?警報の新名称と訪問ケアの対応

2026年6月24日、福岡では午前中から「線状降水帯が発生するおそれ」が気象庁より呼びかけられました。
「線状降水帯」という言葉はニュースで耳にしているけれど、自分たちの訪問の仕事にどう関係するのか、よくわからないままになっていませんか?

さらに今年(2026年)の5月末から、警報の名前そのものが大きく変わりました。この記事では、「警報の名前が変わって何が違うの?」「どの警報が出たら何をすべき?」を、訪問介護・訪問看護スタッフの皆さんにもわかりやすくお伝えします。

1. そもそも「線状降水帯」って何?

線状降水帯とは、積乱雲(雷雲)が次々と同じ場所で発生し続け、帯状に連なって大量の雨を降らせる気象現象のことです。普通の雨と違うのは、同じ場所に何時間も激しい雨が降り続ける点です。福岡は線状降水帯が発生しやすいエリアで、梅雨時期には特に注意が必要です。

実は「寝ている間」に起きていることが多い

気象研究所が2009~2023年の15年間に発生した496回を分析したところ、そのうち74.3%(約7割)が夕方6時~翌朝9時の「夜間~早朝」に発生していることがわかりました(朝日新聞、2024年6月)。さらに日本経済新聞(2023年8月)によれば、特に午前0~8時台だけで約5割が集中しています。気象庁が「明るいうちから早めの避難」を呼びかける理由の一つもこの統計に基づいています。

📌 訪問スタッフへの影響: 早番のシフトで出勤する前、夜明け前後の時間帯に警報が出ていないか必ず確認する習慣をつけましょう。

「雨が降ってきたな」と思ったら、すでに急激に悪化している可能性があります。
早め早めに情報を確認する習慣が大切です。

2. 2026年5月から警報の名前が変わった

気象庁は、2026年5月29日から防災気象情報の名称を全面的に刷新しました。名前の頭に「レベル3」「レベル4」のような数字がつき、自治体の避難情報とレベル番号が一致するようになりました。

3. 新しい警報の名前と、対応すべき行動

警戒レベル 旧名称(2026年5月以前) 新名称(2026年5月以降)
レベル5 大雨特別警報(浸水害) レベル5 大雨特別警報
レベル4 (なかった) レベル4 大雨危険警報 ★新設
レベル3 大雨警報(浸水害) レベル3 大雨警報
レベル2 大雨注意報 レベル2 大雨注意報
警戒レベル 旧名称 新名称
レベル4 土砂災害警戒情報 レベル4 土砂災害危険警報
レベル5 氾濫発生情報 レベル5 氾濫特別警報

4.「レベル4大雨危険警報」が新設された理由

これまで大雨の警報には「レベル4」相当がありませんでした。「大雨警報(レベル3相当)」の次がいきなり「大雨特別警報(レベル5相当)」で、レベル4の段階で何もなかったのです。

📌 新設された理由

自治体の「避難指示(レベル4)」に対応する気象情報が存在しなかったため「何を根拠に避難指示が出ているのかわかりにくい」という問題がありました。
「レベル4 大雨危険警報」はこのギャップを埋めるために新設されました。これが出たら「危険な状況、全員今すぐ避難」のサインです。

5. 訪問スタッフとして特に注意すること

訪問介護・訪問看護のスタッフは、外出中に気象状況が急変するリスクが他の職種より高いです。

レベル 警報名 スタッフへの影響と行動
Lv.2 レベル2大雨注意報 ハザードマップを確認。天気・警報をこまめにチェック開始
Lv.3 レベル3大雨警報 次の訪問への移動を慎重に判断。早めの退勤を検討
Lv.4 レベル4大雨危険警報 会社の指示に従い安全な場所へ避難。訪問継続・移動は原則中止
Lv.5 レベル5大雨特別警報 生命の危機。今いる場所で垂直避難(2階以上へ)等、命を守る行動を最優先

⚠️ レベル4・5は「まだ大丈夫」ではありません。移動中に警報が出た場合は、無理に帰宅しようとせず、近くの安全な建物に避難してください。

6. アイランドケアとしての取り組み

アイランドケアでは、スタッフの皆さんの安全を最優先に考え、以下の対応を行っています。

📡 気象情報の確認体制

  • 梅雨・台風シーズンには、管理者が気象庁や自治体の防災情報を随時確認します
  • LINEWORKSなどで速やかに情報共有を行います

🏃 警報発令時の対応基準

  • レベル3以上:管理者がスタッフの状況確認・訪問継続・中断の判断
  • レベル4以上:新規訪問出発はせず、移動中スタッフは安全な場所へ待機
  • 利用者への連絡:訪問中止時は速やかに利用者・ご家族へ連絡

📋 訪問業務をしている皆さんへ

  • 移動中に警報が出た場合は、まず自分の安全確保を最優先に
  • 訪問をキャンセル・中断した場合は必ず管理者へ報告
  • 天気アプリやNHKニュースなどでリアルタイム警報を確認

7. まとめ:警報の名前を知ることが、身を守る第一歩

「レベル4大雨危険警報」が出たら避難。「レベル5大雨特別警報」は命を守る行動を。訪問介護・訪問看護の仕事は「人の暮らしを支える」大切な仕事だからこそ、自分自身の安全が守られていることが前提です。アイランドケアは、スタッフの皆さんが安心して働き続けられる環境づくりに取り組んでいきます。

参考資料・出典

  • 気象庁「新たな防災気象情報について(2026年5月29日運用開始)」
  • 気象庁「線状降水帯について」
  • 内閣府「避難情報に関するガイドライン(警戒レベル)」

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