令和5年度 福岡県訪問看護ステーション連携強化事業 地区別交流会に参加してきました
本日は城南区市民センターにて開催された「福岡県訪問看護ステーション連携強化事業 地区別交流会」に参加してきました。
全3回であり、今回が最後の3回目になります。
内容はBCP計画(事業継続計画)の策定を行うということで、ファシリテーターでの参加でした。
BCP(事業継続計画)とは
BCPとは、災害時になるべく事業を継続していく体制を維持していくために、災害の発生前から発生時、そして発生後も災害が持続する場合に、事業所としてどのように対応していくかを平時から決めておくということです。
災害対応マニュアルとの違い
一般的な災害対応マニュアルとの違いは、大きく2つありまして、災害が持続する場合の動き方についても計画があるという点と、職員が出勤できない場合や事業所のシステムが使えない場合など、その段階に応じても計画がある点かと思います。
BCP策定が会社を救い地域も救う
BCP策定は令和6年4月より、介護事業所では義務化されます。これを策定していることで、災害時でも可能な限り事業を継続していくほか、万が一には他事業所に利用者さんの訪問をお願いする等も出来るようになります。そうすることで、重症度の高いご利用者の元への訪問も継続できるため、三次災害を防ぐことにつながります。また、会社も必要最低限の利益の確保ができるようになり、雇用も継続できます。これは会社の存続を維持することにも繋がりますが、結果として地域経済の維持にも繋がります。
BCP策定は話し合いが重要
このBCP計画は作って終わりではありません。一般のマニュアル類もそうでしょうが、作って終わってしまっては、その後の状況の変化に対応されていなかったり、そもそもスタッフが忘れてしまったり等が生じ、それこそ画餅(絵に描いた餅)になってしまいます。要所で話し合う場を持つことで、各スタッフの状況も分かりますし、BCP計画の中身の理解につながります。また、今後のあるべき姿としては、地域コミュニティとの連携も重要となるでしょう。その前提として、訪問看護や訪問介護等の連携も大切になってくるはずです。そうしていくことで、地域が本当の意味で災害の強い地域といえるようになってくるのではないでしょうか。