BCP訓練を実施しました
11月15日(水)に全社を挙げてのBCP訓練を実施しました。
令和6年4月からは介護・福祉業界はBCP計画の策定と訓練の実施が義務付けられます。今回は法令遵守はもちろんのこと、万が一の災害が起きた時にも対応できるように訓練をすることとなりました。
アイランドケアが考える災害リスク
BCPを策定する際には、まずは自分たちの地域がどのような災害リスクを抱えているかを知らなければなりません。
アイランドケアでは、図のように災害リスクがあると想定しました。
リスクの高いところを順で見ると、まずは水害、ついで電子カルテの機能停止や感染症が続きます。そして台風ですが、福岡は意外と直撃するということはそんなに多くはないエリアです。実は福岡に上陸した台風は2021年が統計を開始してから初めてとのこと。それでも通過するときは通過しますし、通過しなくても強い風で休業せざる負えない。九州ならではといったところで、夏台風は特に向かってきやすいので、ここもしっかりとリスクとして抑えています。
リスクが低いながらも高頻発とみているのは停電。最近長期化しているところの話をよく聞くようになりました。ICT化している上で、電気が使えないということは致命的です。それでも、可能な限り業務は継続しなければならないため、今回はこの停電が長期化したパターンで訓練を実施しました。
全社でのBCPは初!やることの意義
レスピケアナースでは、これまでも年2回は医療安全分科会が中心となり、災害対策訓練を実施したことがあります。プルーンベリーハウスでも避難訓練や、レスピケアとの合同訓練は経験あり。ケアプラン命とホームヘルプ卵は今回が初めてです。各事業所のBCP委員会のメンバーが中心となって、自身が所属する事業所のためにも一生懸命に準備を進めてきました。
訓練はいきなり完璧なことなんて出来ません。今回は台本を読みながら手順の確認をしつつ進めます。
実際に安否確認のシミュレーションも行いました。
電気が通っていなくても、最近は国では通信は比較的早く復旧するようにしている他、緊急で使える回線も整備を始めています。
訓練は、いざ災害に遭遇した時にドキドキはしても冷静に対処できるようにするものです。そのため、台本を読みながらでも訓練を繰り返して手順を確認していくことが大切なのです。
平時からリスクに備えることが大切
BCPは訓練をすることで終わりということではなく、策定した計画を社内で対話をして見直したり、実際に訓練をして気づいたことを計画に落とし込んだりすることが大切です。そして、何よりもそうしていくためにスタッフ同士が話し合うというプロセスはとても大切。
医療介護系のBCP計画の専門家でもある山岸 暁美 氏が研修の際に言われる「平時にできないことは有事にはもっとできない。平時に考えていなければ、有事には場当たり的に対応するしかなく、すべてが後手に回る。これでは、患者や住民の大切ないのちや暮らしを守ることはできない」
場当たり的な対応になることを極力減らすために、アイランドケアでは災害に備えた対応を今後も進めていきます。
もちろん、地域との協働という観点についても、これから考えて推進していかなければなりません。