2026.11.08

呼吸ケアを、看護とリハビリで一緒に学ぶ【活動紹介 第2回】|福岡市南区の訪問看護レスピケアナース

レスピケアナースの活動を5回に分けてご紹介する「レスピケアナースの活動紹介」シリーズ。第2回は、私たちがとくに力を入れている呼吸ケアと、その学び方についてです。

「人工呼吸器や在宅酸素の看護を、在宅で深めたい」。そんな看護師の方も、いらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、呼吸ケアの看護と、それを支える学びの仕組みを紹介します。

目次

1. 呼吸ケアに力を入れています

「レスピ」は、レスピラトリーケア(呼吸ケア)・レスピレーター(人工呼吸器)、そしてレスパイト(休息・息抜き)から。訪問する時間が、ご本人やご家族のホッと一息つける時間になってほしいという願いを込めています。

その名前のとおり、呼吸ケアに力を入れ、人工呼吸器や在宅酸素を使う方の看護を得意としています。

2. 看護とリハビリで、一緒に関わる

一緒に働くリハビリ職は、姿勢を整え、筋肉をほぐし、呼吸法や痰の出し方、息苦しさを減らす動作の工夫をお伝えします。

看護師は、生活の困りごとを一緒に考え、息切れの少ない入浴の介助や動作のアドバイスを行います。

同じ方を看護とリハビリで支え、おたがいの視点から学び合っています。

ご自宅で、看護師とリハビリ職が並んで、ご本人の姿勢や呼吸の様子を一緒に確かめているイラスト

3. 文献で紹介されている2つの事例

文献に、こんな事例があります(当ステーションの利用者さんではありません)。

COPD(慢性閉塞性肺疾患)で、検査上は同じくらいの重症度だったお二人。在宅で継続して訪問看護を利用し、呼吸ケアのプログラムに取り組んだ方は、再入院することなく過ごされていました。もう一方の、訪問看護を利用されなかった方は、体調の悪化をくり返していました。(山口ら, 2005)

同じような病状でも、在宅での支え方によって経過が変わることがある、という例です。

※経過は一人ひとり異なり、同じ結果をお約束するものではありません。

私たちはこうした包括的呼吸ケアの考え方を学び、看護とリハビリで実践しています。

4. 呼吸ケアチームで、根拠をもって支える

呼吸ケアチームでは、慢性呼吸不全の方のセルフマネジメント支援に取り組んでいます。

  • CAT(COPDアセスメントテスト:症状が暮らしに与える影響を測る質問票)による評価
  • ADL-D(息切れと日常生活動作の評価表)・LINQ(病気について知りたいこと・必要な情報を評価する質問票)による評価
  • 療養に関する○×クイズの実施
  • 吸入の定期指導(動画撮影や練習器を使った訓練)
  • セルフモニタリング表の活用
  • SpO2(経皮的動脈血酸素飽和度)の連続測定と解析
  • 一人ひとりの状態に応じた介入
  • NPPV(マスクを使う非侵襲的陽圧換気)の在宅導入と、続けて使えるようにする支援

水曜午前の時間には、看護師とリハビリ職がチームになり、吸入の指導状況や、酸素・機器と指示書の内容などを、分担してチェックリストで確認しています。

評価ツールを使い、チームで根拠をもってセルフマネジメントを支える。その実践の中で、評価・指導・データの読み解き方を学べます。

看護師とリハビリ職が、肺や胸郭のイラストを貼ったホワイトボードを囲んで話し合っているイラスト

5. 呼吸不全とともに、穏やかに暮らすために

呼吸リハビリのプログラムは、出会い、生活の中で活かし、人生の最期にも活かしていく、生涯続くものです。呼吸不全とともに、穏やかに生きることを支えます。

6. 見学・お問い合わせ

まずは話を聞きたい! 現場を見学したい! という方、ぜひぜひご連絡ください。

採用情報は、HPの採用ページからご覧ください。

ホームページからお問い合わせ

Instagram(@rakusapo.iryou)のDMでも、お待ちしています。

※学びの内容は、入職の時期や職種・働き方によって異なる場合があります。

※2026年11月時点の内容です。

次回(シリーズ第3回)は、小児・医療的ケア児への支援をご紹介します。

あわせて読みたい

出典:山口敬子,木田厚瑞:新しい包括的呼吸ケアをどのように構築していくか(2)包括的呼吸ケアとは.呼吸器ケア,3(2),127-133,2005.